ニセコの手つかずの自然に抱かれた、スイート仕様全15室のラグジュアリー旅館「坐忘林(ざぼうりん)」。全室に源泉かけ流しの露天風呂と内湯が備わるこのお宿では、白樺の森と一体化するような非日常の滞在が叶います。
坐忘林のお部屋タイプは、以下の表のとおりです。同じ客室タイプでも、間取りや設えはお部屋ごとに異なります。どのお部屋に案内されるかによって、それぞれ違った趣を味わえるのも楽しみのひとつです。
| 客室タイプ | 次の間 | 広さ | 定員 | 特徴・利用シーン | |
|---|---|---|---|---|---|
| 洋室 | 洋室 | なし | 約70㎡ | 2名 | 2名利用に最適なモダンな洋空間。リビングや広めのデスクが配置され、静かに過ごしたい方向け。 |
| 次の間付き | 7畳 | 約80㎡ | 4名 | 寝室・リビングに加え、7畳の畳空間(次の間)があるお部屋。3名以上の場合、次の間に布団を敷いて宿泊可能。 | |
| 和室 | 和室 | なし | 約70㎡ | 2名 | 畳の香りと落ち着いた空間が広がる和の客室。2名で和の情緒をじっくり味わいたい方向け。 |
| 次の間付き | 7畳 | 約80㎡ | 4名 | 主室とは別に7畳の和室(次の間)がつく開放的な造り。ご家族や3〜4名でのグループ滞在に最適。 | |
今回私たちが宿泊したのは「詩雪」という、次の間付きの洋室です。(予約をしたのは「洋室」ですが、アップグレードしていただけたのかも)
驚くほどの広さと明るさ、そして完全に独立した客室だからこそ味わえる圧倒的な静寂。一方で、実際に宿泊してみて感じた動線の特徴など、リアルな居住性を含めて詳しくご紹介していきます。
独立構造がもたらす完全な静寂


坐忘林の全15室は、1本の長い回廊でつながっているものの、写真のようにお部屋同士の壁の間には空間があり、直接隣接していない独立した造りになっています。
そのため、隣の部屋の物音が一切聞こえません。聞こえてくるのは風の音と鳥のさえずりだけという、心の底からリラックスできる完璧な静寂が保たれていました。
ルームツアー動画
写真だけでは伝えきれないお部屋の広さや、窓から差し込む美しい自然光、露天風呂への動線などを動画にまとめました。まずは実際の雰囲気をご覧ください。
大自然と調和する広々とした客室
ドアを開けて圧倒されたのは、その明るさと想像以上の広さです。
リビングとベッドルームの壁一面が大きな掃き出し窓になっており、外に広がる白樺の森の緑と豊かな自然光が部屋の奥までたっぷりと差し込みます。どこにいても自然の息吹を感じられる、非常に明るく開放的な空間でした。
リビングルームとアメニティ

広々したリビングに大きなソファ。大きな窓から明るい光と木々の緑が目に飛び込んできます。

ソファの向かい側は大きな家具。テレビをはじめアメニティ類がこの中に納まっているので、見た目がすっきりしています。

中央の引き戸を開けるとテレビが。
ただし、通常の地上波デジタル放送は観られません。

別の戸を開けるとApple TVやサウンドシステムなどが用意されており、インターネット経由の動画や音楽を楽しめます。

右端の扉の中には、アンヌプリの伏流水の湧き水が入ったガラスボトル、Nespressoコーヒーメーカー、電気ケトル。

左側の扉の中には冷蔵庫。
坐忘林オリジナルジュース(りんご・人参・トマト)、炭酸水、ジンジャエール、サッポロクラシックなど。
ニセコアンヌプリの伏流水が入ったボトルも。

冷蔵庫の横の引き出しには、ドリンクに合わせて使い分けられる3種類のグラスが各2客、オリジナルスナック(2袋)、赤ワイン、ウィスキーなどのミニボトル、ソムリエナイフやマドラーなどのバーツール。

別の引き出しには、ほうじ茶・煎茶の茶筒、オリジナルブレンドのお茶のティーバッグ、ネスプレッソのカプセルなどと、茶器が収められていました。
冷蔵庫・ミニバーの中身は、ソフトドリンクとおつまみ類は無料・アルコール類は有料です。

ソファ脇のローテーブルの上には、陶器製ワインクーラーに入ったシャンパン(POMMERY BRUT ROYAL)のハーフボトルとフルートグラスが2客。
このシャンパンは、一休ダイヤモンド会員特典です。
一休ダイヤモンド会員については、こちらの記事で細かく説明しています。
ベッドルーム

ベッドはキングサイズ1台が基本ですが、ツインベッドに変更もできます。
枕元にUSB Type-A ポート2口とAC100V用 コンセント差込口1口があり、寝ている間のスマホその他の充電に便利です。

私達のお部屋は、ベッドサイドの窓から露天風呂が見える造りでした。
足元の一面の窓からは、白樺の木々を眺められます。

ベッドサイドのテーブル。2穴のコンセントがあるので、PC作業などもできます。

ベッドの頭の方の壁際は、大きなクローゼットになっていました。
バスローブや館内着、パジャマが収納されています。

グレーの作務衣風の館内着と白のパジャマ、黒の足袋ソックス。

裏地付きのやや厚手の羽織(?)と、ミニトートバッグ。お食事に行く際にスマホなどを持ち歩くのに便利でした。
館内着についての正直な感想
坐忘林でのとても素晴らしい滞在の中で、気になった点のひとつが、用意されていた館内着にやや着古された印象やほつれが見られたことです。お部屋の設えや清掃が行き届いていただけに、その点だけが少し目についてしまいました。
坐忘林では、客室で温泉を楽しんだ後は館内着のまま食事処や館内施設を利用できます。館内着は柔らかく着心地も良かったのですが、お食事処などでは他の宿泊客とすれ違う機会もあるため、もう少し新しく、パリッとした状態のものだと、より気持ちよく過ごせると感じました。
次の間

次の間。3~4名での宿泊の場合は、ここにお布団が敷かれます。
私達は全く使うタイミングがなくもったいなかったです。

ベッドルームとは別に、次の間にも収納スペースが用意されています。ハンガースペースは丈の長い衣類も掛けられる十分な高さがあり、下部には引き出しも備えられているため、収納力は申し分ありません。、次の間を寝室として利用する際にも使いやすい造りになっています。
ターンダウン

お部屋での時間をより快適にしてくれるサービスも充実しています。
夕食時にターンダウンサービスが行われました。(チェックインの際に、入室してよいかの確認があります)
ベッドの上にパジャマが用意され、夕食前にお風呂で使ったタオル類がすべて真新しいものに交換されていました。
こうした細やかな気配りのおかげで、滞在中いつでも気持ちよくお風呂を楽しむことができます。
宿泊前に知っておきたいお部屋の動線

非常に広くて素晴らしいお部屋ですが、実際に滞在して気づいた点もあります。
今回アサインされた洋室は回遊できる(ぐるりと一周できる)レイアウトではなかったため、ベッドルームからトイレまでの距離が少し遠く感じられました。夜間にお手洗いを利用する際などは、少し移動の手間が生じるため、足元の明かりなどを確認しておくと安心です。
(画像は、坐忘林のホームページからお借りした洋室次の間付きのお部屋の間取り図です。今回私達が宿泊したお部屋とは造りが違います。)
森林浴を楽しむ客室露天風呂とゆったりした内湯
坐忘林の客室のハイライトとも言えるのが、全室に完備された自家源泉かけ流しの内湯と露天風呂です。
3人は入れるゆとりの内湯


客室のお風呂としてはかなりの大きさを持つ内湯。大人3人が並んで入れそうなほどの広々とした造り。
レインシャワーも供えられた洗い場も非常にゆとりがあります。閉塞感が全くなく、ゆったりと体を洗うことができました。
シャンプー類は坐忘林オリジナルです。
鳥のさえずりをBGMに浸かる絶景露天風呂

内湯から続く露天風呂の目の前には、ニセコの美しい森が広がります。
鳥のさえずりを聞きながら澄んだ空気の中で楽しむ湯浴みは、まさに至福の時間。手足を伸ばして、いつまでも浸かっていたくなる心地よさです。

石造りの湯船に、天井の銅管からかけ流しのお湯が注がれていました。
トイレの手洗いも銅管を使った同じデザインで、スイッチを押すと水が出る仕組みでした。
手すりがないため、湯船への出入りは慎重に。また、湯船の内側は丸みがあり、表面も滑らかなので意外と滑りやすく、夫は入浴中にお尻が滑って体勢を崩したそうです。腰を下ろす際は、少し注意したほうがよさそうです。
泉質と湯上がり感

泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。わずかに茶色っぽく色づいているのが特徴です。
少しとろみが感じられ、とてもまろやかな湯ざわり。湯上がりはお肌がすべすべになり、しっかりと保湿されているのを感じられる素晴らしいお湯でした。
広々した洗面所

ボウルはひとつですが、カウンターが大きく広い洗面所。
向かって右手に内風呂、奥のガラス戸からテラスに出て、露天風呂へと続きます。

タオル類が多めに用意されているのも嬉しいポイント。
さらにターンダウンサービスのおかげで、常にフカフカのバスタオル・フェイスタオルが使えるのも、バスタイムの満足度を大きく引き上げてくれました。
洗面所・お風呂まわりアメニティ詳細

バスアメニティは洗面所の引き出しに収められていました。
和紙に包まれているのは、それぞれ男性用・女性用のアメニティキットです。

黒のボトルは北海道産のトドマツ(HOKKAIDO PINE)の香りと保湿成分プロテオグリカンなどが配合されたオリジナルのボディローション。白は水にこだわったスキンケアブランド「Plusui」のプラチナアクアシリーズの保湿ジェル・化粧水・クレンジング・洗顔料。手前の黒いものは折り畳み式ミラー。

女性用
・綿棒
・シャワーキャップ
・コットン
・ヘアゴム
・竹製の歯ブラシと歯磨き粉
・T字カミソリ
・ヘアブラシ

男性用
・綿棒
・T字カミソリ
・竹製の歯ブラシと歯磨き粉
・シェービングフォーム
・ヘアブラシ
広々とした内湯と開放感あふれる露天風呂、使い勝手のよい洗面スペース、そして上質なアメニティまで、すべてがお部屋で快適に過ごすために考えられた造りでした。滞在中は時間を気にせず何度でも温泉に浸かり、坐忘林ならではの贅沢なひとときを満喫できます。
坐忘林の客室に関するよくある質問
- Q
坐忘林の部屋から羊蹄山は見えますか?
- A
客室は「羊蹄山側」と「白樺林(森)側」に分かれていますが、予約時に部屋の向きを指定したり、確約したりすることはできません。
「羊蹄山側の部屋を希望」とリクエストを伝えることは可能ですが、当日の空室状況などによって決まるため、必ず希望が叶うとは限りません。
- Q
客室露天風呂は源泉かけ流しですか?
- A
はい。全15室すべてに、敷地内から湧き出る自家源泉100%の源泉かけ流し温泉が備えられています。
各客室には「内湯」と「露天風呂」があり、露天風呂はお部屋によって「檜風呂」または「石風呂(巨石をくりぬいた露天風呂)」となっています。
24時間好きなタイミングで、周囲の自然を感じながらプライベートな温泉を楽しめるのが坐忘林の魅力です。
- Q
3〜4名で宿泊しても快適に過ごせますか?
- A
はい。「7畳の次の間付き」の客室であれば、3〜4名での宿泊にも対応しています。
次の間に布団を敷くことができるため、ご家族やグループでの滞在にもおすすめです。
なお、次の間付きの客室は2名でも予約可能です。私たちは2名での宿泊だったため、シンプルな洋室を選びましたが、荷物が多い方や、お部屋でよりゆったり過ごしたい方には次の間付きの客室も向いています。
客室露天風呂やリビングにもゆとりがあるため、人数や滞在スタイルに合わせて客室タイプを選ぶとよいでしょう。
ニセコ「坐忘林」のお部屋は、細部まで考え抜かれたプライベート空間と、手つかずの自然を独り占めできる極上のお部屋でした。動線の長さや館内着など、実際に宿泊して気づいた点もありましたが、それを上回る圧倒的な静寂、上質な温泉、そして細やかなおもてなしに心から癒される滞在となりました。
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