群馬県・嬬恋村にある「高原のホテル ラパン」に宿泊してきました。標高1,300メートルの高原にひっそりと佇む、全7室の小さなホテルです。
すべてのお部屋に半露天風呂やダイニングルームが備わり、滞在中は人目を気にせずのんびり。
夕食は地元・嬬恋の旬野菜をふんだんに使った創作フレンチで、器や盛り付けの美しさにも心を奪われます。朝食は洋食か和食を選べるスタイル。朝の冷たい空気の中でいただく食事は、どちらも格別でした。
このブログでは、実際に宿泊して感じたラパンの魅力を3部作でレビューします。
まずはホテル全体の特徴や雰囲気、アクセスなどをまとめました。

高原のホテル ラパン
- 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣(ひがた)バラギ高原2401
- 0279-96-1122
- チェックイン :15:00
- チェックアウト:11:00
※現在 楽天トラベルで取扱いはありません
ラパンへのアクセス
ラパンは、群馬県嬬恋村のバラギ高原にあります。
車利用の場合

出発地点によって、色々なインターチェンジからのアクセスが可能です。

予約後に、カーナビの設定について、ラパンからこのような注意喚起のメッセージを受け取りました。
万座白根有料道路を通るルートが出た場合は間違いなので、設定を変えてください。
(Googleマップでは正しいルートが出ることを確認済みです)
嬬恋村観光協会ホームページによると、各インターチェンジからラパンのあるバラギ高原へのアクセスは以下の通りです。
IC | 経路の概要 | 所要時間の目安 |
---|---|---|
碓氷軽井沢IC | 国道18 → 国道146 → 鬼押ハイウェー → 国道144 → 県道112 → バラギ高原 | 約1時間 |
上田菅平IC | 国道144 →(嬬恋パノラマライン北ルートを使うとより速い) → 県道112 →バラギ高原 | 約40分(パノラマライン利用時) 約50分(通常路) |
須坂長野東IC | 長野県道58 → 国道406 → 国道144 → 県道112 →バラギ高原 | 約1時間(通常) 約1時間10分のことも |
渋川伊香保IC | 群馬県道35 → 国道145 → 国道144 → 県道112 → バラギ高原 | 約1時間20分 |

この看板が目印。
道路から入ると、広い空き地(駐車場?)があり、木々のむこうに何軒かの建物が見えます。
一番左端の石敷きの部分がラパンの駐車場です。
- 8台分の駐車場があります(無料)EV充電器1台あり
- 冬は雪が積もることがあり、道路の雪道対策(スタッドレスタイヤなど)が必要です。
- 雪道になると、所要時間がさらに長くなることがあります。

電車利用の場合

最寄り駅は、JR万座鹿沢口駅です。
万座鹿沢口駅にワゴン車での迎えがあります。予約時に連絡しておくことが必要です。
ラパンのパブリックスペース


木々の向こうの建物は、以前はペンションだったというのが納得できるかわいらしい造りです。
館内には様々なパブリックスペースがあり、外の美しい緑を見ながら静かな時間を過ごすことができました。

パブリックスペースの中には、使用時間が決まっているものがあります。
- 半露天風呂 15時~22時30分・7時~11時
- マッサージルーム・談話室 15時~22時30分・7時~11時
ラパンのロビーラウンジ

玄関を入ったところでスリッパ(目の前で使い捨てタイプを袋から出して用意してくださいます)に履き替えます。
正面奥のロビーラウンジでウエルカムドリンクをいただきながらチェックイン。

訪れたのは9月の終わり。
薪ストーブに火が入っていました。

広い窓の外の緑がとても美しかったです。
Lapin(フランス語でウサギ)の置物があちらこちらにありました。

ウエルカムドリンクは、お茶かビールを選べます。
お茶には甘いお菓子、ビールにはおかきが添えられます。
高原の談話室

本館の端に「高原の談話室」があります。

二面に窓があり、どこに座っても美しい緑が目に入ります。

こちらの薪ストーブにはまだ火は入っていませんでした。

デロンギのコーヒーマシーン、紅茶などのティーバッグ、ポットが置かれていて、自由にお茶をいただくことができます。

談話室内の階段を上ったロフトのような場所で、ゆっくりコーヒーをいただきました。
ガーデンラウンジなど

大きな窓からお庭を見渡せるガーデンラウンジ。

館内に何か所も椅子やテーブルが置かれたスペースがありました。

ガラスに反射してしまって中がわかりにくいですが、たくさんのワインが並んだワインセラーです。

グランドピアノやコントラバスが置いてありましたが、誰か演奏されるのかな?

マッサージルームには、2台のマッサージチェアが置かれていました。
温泉貸切り風呂
ラパンには、バラギ源泉の貸切風呂が4つあります。
いずれも無料で利用でき、予約制ではありません。
ふたつは半露天風呂で、フロントに鍵が置いてあれば空いているので、その鍵を取って向かいます。


貸切半露天風呂は、別館の階段を降り、通路を進んだ先にあります。

タオル・バスタオルが用意されているので、客室から持参する必要はありません。

櫛・歯ブラシ・カミソリ・ヘアゴム・シャワーキャップも置いてあります。

ウォーターサーバーもあるので、入浴前後の水分補給もできます。

信楽の湯入口

信楽焼の陶器の湯船

テラスには椅子が置いてあります

洗面ボウルも信楽焼

POLAアロマエッセゴールドのリキッドクレンジングとモイスチャーミルク

浴室内にはPOLAアロマエッセゴールドのシャンプー・コンディショナー・ボディソープとマーガレットジョセフィンのフェイスソープ

月見草の湯 入口

伊豆石造りの湯船
ふたつの内風呂は、直接行ってみて、空いていれば入れます。

貸切内風呂へ行くには、本館の階段を下ります。

懐古の湯は、ステンドグラスの光が湯面に美しく映り込む内風呂です。

竹馬の湯は、竹の意匠にいくつもの光が幻想的に灯る内風呂です。
ラパンのお部屋タイプ



ラパンには、本館と別館あわせて7つの客室があり、全てのお部屋に温泉半露天風呂・専用ダイニングルームが付いています。
客室名 | 間取り | 定員 | 広さ | お子様 | |
---|---|---|---|---|---|
別館 | 朧月 (OBOROZUKI) | 和室8畳 洋間7畳ツイン ダイニング 半露天風呂 バルコニー | 2~4名 | 約 57㎡ | 〇 |
宵月 (YOIZUKI) | |||||
月光 (GEKKO ) | リビング+ツイン ダイニング 半露天風呂 バルコニー | 2名 | 約 56㎡ | ✕ | |
月音 (TSUKINE) | |||||
本館 | 風あざみ (KAZE AZAMI) | 洋間ツイン ダイニング 半露天風呂 岩盤浴ルーム | 2~3名 | 約 59㎡ | 〇 |
風つつじ (KAZE TSUTSUJI) | 洋間ツイン ダイニング 半露天風呂 岩盤浴ルーム | 2名 | 約 64㎡ | ✕ | |
風けやき (KAZEKEYAKI) | 洋間ツイン ダイニング 半露天風呂 | 2名 | 約 52㎡ | ✕ |
- 朧月と宵月・月光と月音は、予約の際部屋指定はできず当日どちらかにアサインされます。
- お子様が宿泊できるお部屋とできないお部屋があります。
私達は、「月光/月音」を予約し、当日、月音に案内されました。月音のお部屋の様子は、別記事で細かくご説明しています。
高原のホテル ラパンのお食事



ラパンでは、7室全てにダイニングルームがあるので、基本的には夕食・朝食ともにお部屋のダイニングルームでのお食事となります。(グループで宿泊の場合は、10名までの個室ダイニングが利用できます。)
夕食は、日本一の生産量を誇る嬬恋村の「高原キャベツ」のステーキを含む創作フレンチです。野菜やお魚が多く使われていて、ヘルシーでありつつ美味しく、満腹になりました。
朝食は洋食と和食から選べます。洋朝食は卵料理、和朝食は魚料理をメインとし、新鮮な野菜を中心とした、バランスよくヘルシーな献立です。朝から品数がとても多くて驚きました。
私達が宿泊した際のお食事に関して、写真入りで別記事にまとめてあります。参考になさってください。
高原のホテル ラパンに関するよくある質問
- Q標高・気候はどのくらいですか?服装はどうしたらいい?
- A
標高は約1,300mほどの高原です。夏でも朝晩は冷えることがあり、羽織るもの(上着)や長袖があると安心です。
- Q冬季の注意点は?雪・交通・設備など
- A
冬は雪が積もることがあり、道路の雪道対策(スタッドレスタイヤなど)が必要です。宿へのアクセスが余計に時間かかることも。館内や部屋の設備では床暖房などが完備されているので心配ありません。
- Q部屋食は可能ですか?ドレスコードはありますか?
- A
夕食・朝食ともに、基本的にお部屋のダイニングでいただきます。ドレスコードはなく、浴衣・ルームウェアでリラックスして過ごす方が多いようです。
- Q食事の内容や特色はどんなものですか?
- A
地元嬬恋の野菜や旬の素材を生かした創作フレンチです。有名な「高原キャベツのステーキ」など地場食材を使った料理が評価されています。
- Q温泉・お風呂の種類と利用時間は?貸切風呂はありますか?
- A
客室は全室半露天風呂付きです。さらに、館内に貸切風呂が4か所(半露天2つ・内風呂2つ)あります。半露天貸切風呂は15時~22時30分・翌朝7時~11時、内風呂は24時間利用可。
ラパンはこんな旅におすすめ
シチュエーション | おすすめ度 |
カップル | |
お子様連れ | |
お年寄りと |
お部屋の居心地も良く、温泉も良く、スタッフの対応も良く、何よりお食事が大変美味しい申し分ない宿だったので、どんな方にもおすすめできます。
パブリックスペースが充実していますが、お風呂もお食事もお部屋の中で済ませられるので、他の宿泊客に会わないおこもり旅も可能です。
エレベーターが無く、お部屋の中に段差もあり、バリアフリーとは言えないと思います。(トイレや浴室に手摺はありました) おみ足の悪い方は、事前に相談されると良いと思います。
パブリックスペースでもお部屋でも、広い窓から見える木々の緑が大変美しく印象的でした。自然の中でゆっくりと過ごしたい方にぴったりの宿です。
この宿泊記を読んで、ラパンに泊まってみたいと思われた方は、以下の各宿泊サイトのリンクから、空室状況や費用を確認してみてくださいね。

高原のホテル ラパン
- 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣(ひがた)バラギ高原2401
- 0279-96-1122
- チェックイン :15:00
- チェックアウト:11:00
※現在 楽天トラベルで取扱いはありません