夏の積丹といえば、なんといってもバフンウニ!
「人生で一度は本場のウニ丼を」と憧れて、旬の7月に積丹半島へ行ってきました。バフンウニのとろけるような甘さと濃厚な味わいに感動……。その後は、神威岬を歩いて“積丹ブルー”の絶景にも出会えました。
今回は、【ウニ&絶景】両方を楽しんだ1日を写真たっぷりでご紹介します。
積丹で念願のバフンウニ丼!
大行列の人気店は断念…でも「食堂うしお」で絶品バフンウニ丼に出会えた!
積丹に来たら絶対にウニ丼!と決めていた私たち。
まずは一番人気の「みさき」さんに向かったのですが、お昼時なこともあってすでに大行列。この後神威岬で歩く予定があり、炎天下で長時間並ぶ気力がなかったので、断念しました。
そこで次に向かったのが、次の目的地、神威岬に近いところにある「食堂うしお」さん。お店の前の広い駐車場には車がたくさん停まっていて、にぎわっている様子。
ちょうど出てきた方たちがいて、待たずに席に着くことができました。

メニューはこちら。
積丹産のバフンウニ(赤)は無く、利尻産のバフンウニ(赤)と積丹産のムラサキウニ(白)からのチョイスになります。
バフンウニのお値段、ビビる… でも、食べてみたい…
逡巡ののち、注文したのは、利尻産のバフンウニのうに丼(1人前13,800円!!!)。これがもう、本当に本当に美味しかったんです…!
バフンウニの美味しさに感動!


ごはんの上にびっしりと乗ったウニの色が濃い!
お醤油をかけず、まずはそのままの味を、その一口目からびっくり。
とにかく甘い!
今まで食べたどのウニとも違って、あのウニ特有のクセや苦味のようなものが一切なくて、驚くほどクリーミー。
口の中でふわっととけて、もう、たまりません。思わず笑ってしまいます。
バフンウニとムラサキウニのハーフ丼にして、両方の違いを味わうことも頭をよぎったのですが、100%バフンウニにして、たっぷり味わえてよかった!…でも、せっかく積丹に来たので、地元産のムラサキウニも食べるべきだったかな?
「食堂うしお」さんに関する情報

店名 | 食堂 うしお |
住所 | 〒046-0321 北海道積丹郡積丹町神岬町字草内9‑1 |
電話番号 | 0135‑46‑5118 |
営業期間 | 4月上旬〜11月上旬まで無休 |
営業時間 | 8:30~17:00(ラストオーダー 16:30) |
定休日 | なし(※冬季:11月上旬〜翌4月上旬は休業) |
駐車場 | 約100台 |
座席 | 1階テーブル48席・小上がり8席、2階団体席144席 |
アクセス | 神威岬から車で約5分、札幌から約2時間半、小樽から約1時間半 |
ホームページ | ushioshakotan.com |
行列はできていませんでしたが、1組が出たら次のお客さんが…という感じで、常に満席のようでした。
積丹ブルーを求めて、神威岬へ
積丹半島にある神威岬(かむいみさき)は、積丹ブルーと呼ばれる圧巻の青い海が見られる絶景スポット。
札幌・小樽からのアクセスも良く、ウニ丼と並んで積丹観光の大きな目玉になっています。
この記事では、実際に歩いて体験した神威岬の魅力と、駐車場・所要時間・服装などの注意点を詳しくご紹介します。
神威岬の駐車場・売店・レストラン情報
神威岬の入口には無料の広い駐車場があり、観光ハイシーズンでも比較的スムーズに停められます。私達が到着したのは7月中旬の木曜日の12時半頃でしたが、すぐに空きを見つけて停められました。
駐車場のすぐ近くには、売店やレストラン、公衆トイレが揃っており、観光前後の休憩にも便利。
岬の突端までにはトイレも自販機もないので、先に進む前にここで準備を整えてください。

神威岬の歴史 かつて女人禁制だった理由とは?

歩き始めるとすぐに「女人禁制の門」があります。
神威岬には、かつて女人禁制でした。これは、アイヌの女性チャレンカと源義経に関する伝説に由来します。
この禁が解かれたのは1855年。
現在では誰でも訪れることができますが、岬の先端に立つと、今でもどこか神秘的で静かな空気が漂っています。
義経に強く思いを寄せる首長の娘チャレンカ。しかし義経は大陸へ向かって旅立ってしまう。チャレンカはその後を追い、神威岬までたどり着くも義経の船は沖の彼方へ。悲しみにくれたチャレンカは、「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」と恨みの言葉を残し海に身を投げてしまった。悲しみと恨みを抱いたチャレンカの身体は神威岩と化し、以来、その周辺に女性を乗せた船が近づくと必ず転覆したことから、神威岬は女人禁制の地に。この決まりは明治時代初期まで続くこととなった。
(積丹観光協会HP 「積丹の伝説」https://www.kanko-shakotan.jp/legend/ より引用)
「チャレンカの小径」 神威岬の先端まで片道30分のトレッキング


神威岬の突端までは、「チャレンカの小径」と呼ばれる遊歩道を歩いて向かいます。(写真はどちらも突端方向から女人禁制の門方向を見たものです)
事前に調べた情報ではでは片道約20分となっていましたが、私の場合は写真を撮ったりしながら歩いて約30分かかりました。
道中はアップダウンが激しく、すれ違いが難しい狭い箇所や、落ち葉や倒れた草で滑りやすい場所も多いです。靴はサンダルではなく、スニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。
また、風がかなり強かったので、帽子が飛ばされないようお気を付けください。私が行った日はとても暑くて強い風が心地よく感じられましたが、時季や時間によっては肌寒く感じる場合もあると思いますので、薄手の羽織ものがあると良いでしょう。
積丹ブルーの海が広がる絶景スポット




歩き始めると、右手に青い海が見えてきます。
道のりの最後、岬の先端に立った瞬間、目の前一面に広がるのは信じられないほど鮮やかな青い海。これが「積丹ブルー」と呼ばれる光景です。
積丹ブルーの理由は、
- 海の透明度 夏は海が穏やかになり、透明度が増す。
- 海藻の少なさ 積丹の海には、ウニが海藻を食べるため、海藻が少ない傾向がある。特にキタムラサキウニが冬に海藻の新芽を食べることで、海底が白っぽく見える。
- 光の反射 海底の白い岩が、太陽光を反射することで、青色が強調されて見える。
などがあるそうです。
晴れた日の海は特に透明度が高く、まさに「絵に描いたような景色」。SNS映え間違いなしのスポットです。
日頃運動不足の老いた体にはなかなかたいへんな道のりでしたが、この絶景を見たら疲れも吹き飛びました。
積丹ブルーとウニ丼を楽しむなら、ベストシーズンは6〜8月!
積丹半島を訪れるなら、6月〜8月頃がもっともおすすめの時期。
この季節は、ウニ漁が解禁されるバフンウニの旬と、晴天率が高く透明度抜群の積丹ブルーの絶景シーズンがちょうど重なります。
澄んだ青い海と、甘くとろけるような生うに丼。どちらもまさに「夏の積丹でしか味わえない感動体験」です。
体力を使って神威岬を歩いたあとのご褒美にウニ丼をいただくのも、私達のように美味しいウニ丼でやる気を付けてトレッキングするのも、どちらも良し。
ぜひ、積丹の夏を全身で楽しんでみてください!